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最近の温度計には最新のセンサーが使われている

昔よく学校の教室に古いガラス管のアナログ式温度計がありました。

会社にも誰も目にしない古い温度計が柱にかかったままになっているはずです。あの赤い棒は何なのだろうかと考えたことがある人もいるでしょうが、あれはエタノールなどのアルコールに赤い色を付けたものです。アルコールは温度の変化によって体積が膨張したり縮んだりする特徴があるので、透明なガラス管の中に入れて変化がわかるようにしていました。

温度の変化によりアルコールが膨張したり縮んだりすることに初めて気づいたのは、かの有名なガリレオ・ガリレイだといわれています。日本では平賀源内が初めて製造したそうです。現在のタイプのほとんどはすべてセンサーが使用されています。丸い円盤形に針がついた温度計はバイメタル式温度計とよばれ、アナログ式では多く採用されているセンサーです。

温度によって伸縮性が異なる金属を使って、温度によってその金属が曲がることでゼンマイを巻く仕組みになっており、温度の変化でまた巻いたゼンマイが元に戻るという原理をうまく利用したものです。最近は、温度計をはじめ日付や曜日まで付いたデジタル時計が発売されていて驚かされます。

デジタル式のものは周りの温度の変化によって「電気」が流れやすくなったり、流れにくくなるのを敏感にとらえる「抵抗」センサーを使って計算して温度を表示している複雑な仕組みです。さらに電波まで受信して正確な時刻を表示している機能も今では当然になっていますが、とても便利な世の中になったもので、これからは柱にかけてある赤い棒状のものはやがて姿を消してしまうことでしょう。

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