温度計に使用されているセンサー技術

温度を計測するために温度計が用いられますが、最近ではセンサー式によるものが増えています。

センサー式の温度計は、どのような仕組みで計測しているかを知る人はそういません。では、どういった仕組みになっているのでしょうか。センサーで温度を正確に計測するには、熱電対や測温抵抗体と呼ばれるものが用いられています。熱電対は2種の異なる金属線で閉回路を作って、両端にある2つの接点が異なる温度を正常に保つことにより、温度差に対応した電流を送るものを言います。

このシステムを利用することによって、リアルタイムで温度を正確に計測することが可能になります。測温抵抗体は、温度と電気抵抗値から生じる抵抗を測定することで、温度を知ることができるものを言います。この温度と電気抵抗値の関係は一定であるため、抵抗を測ることは難しくありません。そのため、抵抗を測ることが正確にできると考えられます。よって、正確に計測することが可能になります。これらのもので正確な温度が測れるとは言っても、誤差が生じることは避けられません。

しかし、この誤差は一定の範囲でJIS規格により階級付けがされているため、製品を利用する時の注意点として、誤差範囲が記載されています。従って、その計測値が誤差範囲を超えることは有り得ません。これらのものを用いて、温度計に導入されているセンサー技術が確立していると言っても過言ではありません。多少の誤差は生ずるものの、ほぼ正確にその時点の温度を知ることができるため、センサーが活かされていると言ってもいいでしょう。