温度管理はモノ作りに欠かせない管理項目

温度管理と聞いた時、温度計を使って計測を行うこと、こうしたイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。

そもそも温度管理が必要な理由はどこになるのかご存知でしょうか。モノ作りの中には熱を加えて製造が行われるものが多くありますが、僅か数度の違いで不良率が多くなってしまうなど、材料の無駄が生じることもあります。また、モノ作りの中では製造後の目視検査などが実施されており、不良品の流出防止に役立てられているのですが、温度差による不良率は高くなると同時に、目視検査で弾くことができない部品や製品も多くなりがちです。

本来目視検査は最終工程になるもので、念のために検査を行うなどの目的があるのです。対策の中には発生要因と流出要因の2つに区分が行われるのですが、温度管理を徹底することで、発生要因をゼロに近づけることができるようになる、発生率をゼロに近づければ流出要因も質全的にゼロに近づくなどのメリットにも繋がります。

日本の技術は世界から認められているもの、品質においても世界の中ではトップクラスと言われています。品質を重視することは企業の永遠のテーマであり、この品質を維持するための一つが温度を管理することになります。尚、温度管理はリアルタイムで温度を測定するものもありますが、一般的には数時間起きに温度を計測する、それを記録して残すことが重要です。温度変化により不良率がどのようになるのか、それを見出すことも温度管理の重要な役割になるわけです。